自分を知ることでイライラ激減!あなたが今大切にしたいものは?

「あの人はなぜあんなことをするんだろう?」
「あの人の考え方が理解できないし、なんだかイライラする」

誰かの言動を見て、そんな風に感じることはありませんか?
コーチングを学ぶ前の私は、そう感じることがありました。

そのように感じる理由は様々だと思いますが、私の場合はどうだったのか、そしてどのようにしてそのイライラを減らすことができたのかをお話したいと思います。

白か黒かで判断し、自分の正義を振りかざしていた

自分と異なる考え方や価値観の人がいた場合、無意識のうちに「私が正しい。あの人が間違っている。」という思考回路になっていました。

今振り返ってみると、そういう思考が発動することが多いのは、上司・同僚、部活やサークルの仲間、夫などでした。自分に影響のない人であれば「そういう人もいるよね」と思えることも、自分に影響がある人だとそう思えず、イライラする場合があったのです。

自分が正しいことを主張し続け、たくさんの人を傷つけてきたり、嫌な気持ちにさせてきたのかもしれない…と、コーチングを学んで気付きました。

世の中は白と黒だけではない。
自分にとっての正解が、他の人にとっても正解とは限らない。
価値観や考え方は人それぞれ。

このようなことが頭でわかっているだけでなく、腑に落ちたのが変化のきっかけでした。

 

過去の自分を守り続けるか、未来を変えるか

私が特にイライラしていた事例を1つ挙げるとすると、仕事を軽視していたり、責任感が感じられない人を見た時です。

「なぜ私はそういう時にイライラしていたんだろう?」「仕事ってそんなに大事なものなの?」と考えると、私は「仕事は大事なもの」と思うことにより、過去の自分を守っていたことに気付きました。

私の両親は共働きで、私が起きている時間に家にいないことも多く、祖父母と過ごした時間が長かったのです。
「仕事ってそれだけ大事なものなんだ!」と思うことで、「両親が家にいなくても仕方がない。私が愛されていないのではない。」と自分に言い聞かせていた部分もあったのかもしれません。

また、私が社会人になってから、私を大切に育ててくれた祖父が亡くなりました。危篤の知らせを受けた時、私は出張に行っており、すぐに実家に帰ることができませんでした。泣きそうになりながら、急いで仕事を終わらせ電車に飛び乗りましたが、私が実家に着く前に祖父は息を引き取りました。

特別な事情があり、仕方ない部分もあったのですが、今思えば一部の仕事は投げ出して帰ることもできたと思うのです。でも、私はその選択ができなかった。そんな自分を責め続けており、「家族の死に目に会えなくても仕方がないくらい、仕事は大切なもの」と思うことでしか救われなかったのです。

そんな過去のある私なので、仕事を軽視する人を見ると、自分が否定されたような気がして許せなかったのです。

そのことに気付いてから、「私はそんな過去の自分を守り続けたいのか?」、それとも「価値観は人それぞれであると認めて、未来に繋がる良い関係を築いていきたいのか?」を考えました。

私の場合、答えは後者。このように自分の気持ちを整理できたためイライラすることが減りました。完全になくなったわけではないけれど、時々イライラが現れても、そんな自分を客観視できるようになったことは大きな変化です。

このように、自分を知り、客観視できるようになるのがコーチングの1つの効果。
同じ出来事も、どのように捉えるかは自分次第です。

周りの人や自分自身との争いを止め、自分が大切にしたい気持ちを選択して未来に持って行きましょう。

 

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プロフィール

TCS認定シニアコーチ/シニアマザーズティーチャー
岩谷 佳子 (Keiko IWATANI)


製薬会社の臨床開発グループに8年間所属し、臨床試験を担当。7本の治験と臨床研究に携わる。研究開発本部の組織風土改革の実行委員として、風通しの良い職場作りや生産性向上のために積極的に取り組む。


転勤族の夫との結婚を決めたものの、働き方やキャリアについて悩み、女性だけが自分のキャリアや人生を犠牲にせざるを得ない社会状況に疑問と憤りを感じる。そんな時に「コーチング」で人生に変化が起こる。


現在はコーチとして、「すべての女性が 自分らしさ・才能・魅力を発揮し、大切な人とより良い関係を築きながら、イキイキと活躍できる社会を作る」というVisionのもと活動中。


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